Magazine I, II, III, IV, V

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           古代エジプトから現代への便り
       ―想いを馳せるのは黄金と緑溢れた古代の日々―
                第1回

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   カイロ、エジプトからお届けする、観光のアドバイスや考古学に纏わるお話。
     古代のドラマチックな話も、現代の驚くべき話も聞けてしまうかも?!
          ネフェルティティが皆さんにお届けするのは
      気が向いた時だけに、ふら~りとお届けする気まぐれなお便り。
           たまに届く特報も耳よりな情報ですよ♪
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~本日の目次~
*ご挨拶&メルマガ配信に当たって
*ネフェルティティ近況日記
*今回のお題『ネフェルティティとは』
*古代エジプト学マメ知識『ナイル川』
*次回予告
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☆★ご挨拶&メルマガ配信に当たって★☆

この度は、私のメルマガ第一回目をご購読くださってありがとうございます。
不定期な配信になりますが、エジプトに興味を持ってくださる皆様に感謝して、
精一杯のお便りをお届けしていきたいと思っていますので、
どうぞ、末永くお付き合いくださいませ。

まずは、自己紹介をまずさせていただきます。
ハンドルネームはネフェルティティ。
古代エジプト学を学ぶ為、エジプトに渡って来た留学生です。
性別は…女。年齢は…不詳(大体の想像はつかれるでしょうけれども)。
謎の多い女ということで、よろしくお願いします(笑)。

さてさて…。私がエジプトに来てから、早一年が経とうとしています。
ここでの生活にも慣れてきたかな?という感じ。
エジプトの環境については、のちのち話していくことにして…。
最近のエジプトは暑くなってきていました。43度くらい。
そろそろ夏が来るのかしら…?といった感じ。
そんな暑い環境の中、遺跡に足を運び、大学へ行き…。

そんな多忙な生活を現在は少々抜けだし、
日本の実家でくつろいでいます。
一年間のエジプト生活から、現在は休憩中なのです♪

それでは、これからもこのメルマガ共々、ネフェルティティを宜しくお願いします。

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☆★ネフェルティティ近況日記★☆

日本帰国中。
日本は寒いですね。

さてさて。
日本に帰ってきてから10日が経ちました。
その間に…友人に会ったり、恋人に会ったり、
仕事をしたり、となかなか忙しい(笑)。
仕事…の内容は、そのうちお話することにしますね。
これもエジプト考古学に纏わることなので。

さて、今日の事を少々書きましょうか…。
以前、ハワイに居た時代がありまして。
その後輩が一人、我が家に泊まりに来ております♪
楽しいですね、やっぱり。


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☆★ネフェルティティとは★☆

ネフェルティティ(Nefertiti)という名前は、意外に有名ですよね。
ベルリン博物館に、彼女の胸像がありますし。 
カイロ考古学博物館にも、途中まで作られた胸像がありますし。

ネフェルティティとは、古代エジプト第18王朝にエジプトを治め、
宗教改革を起こし、アマルナの地で新しい政治を始めようとした、
偉大なる(異端なる?)王、アケナトン(Akenaton)が愛した王妃なのです。

彼女の名はヒエログリフ(古代エジプト象形文字)で「美女来たれり」という意味。

エジプトでは、クレオパトラでもなく、ネフェルタリでもなく、
このネフェルティティが「絶世の美女」であると言われています。

芸術を愛し、愛情を大切にした、絶世の美女、とお見知りおきくださいな(笑)。

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☆★古代エジプト学マメ知識★☆

古代エジプト学マメ知識、第一回目の今日は…。
古代エジプト学(Egyptology)を学び始めた者が、最初に間違う大きなポイントから。

ナイル川は、南から北上して流れています。
つまり、古代エジプト人達にとって、上流は南側だったわけです。
現代の地図でいうなら、下方が上流。
上エジプト、下エジプトという古代エジプト人の分け方は、
現在の常識とは逆、ということなんです。

ヨーロッパなどから、初めてエジプトに訪れた歴史家達は、
彼らのメモにこのように書き記しています。
『この国では、川は反対方向に流れている。』
そして、古代エジプト人達は、他の国へ訪れた折に、
『わが国とは逆に川が流れている。』
と書き記しています。

それぞれの常識によって、相手の国が不思議に見えるものなんですね(笑)。

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☆★次回予告★☆
     (あくまで、予定は未定ですよ~~っ。)
* ネフェルティティ近況日記
* お題『???』 ←秘密♪
* 古代エジプト学マメ知識『王朝区分』

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古代浪漫を追い求める者達よ
我らが愛するエジプトは アテンの神 唯一の神に愛されし黄金の国
愛を求め 芸術を愛するならば 今すぐ アケトアテンに参るが良い
全ての平和が この地に宿り 偉大なる王から 皆に平等に与えられる
アテンの神は永遠なり アテンの地平線は永遠なり
                          ネフェルティティ。

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           古代エジプトから現代への便り
       ―想いを馳せるのは黄金と緑溢れた古代の日々―
                第2回

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   カイロ、エジプトからお届けする、観光のアドバイスや考古学に纏わるお話。
     古代のドラマチックな話も、現代の驚くべき話も聞けてしまうかも?!
          ネフェルティティが皆さんにお届けするのは
      気が向いた時だけに、ふら~りとお届けする気まぐれなお便り。
          たまに届く特報も耳より情報ですよ♪
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こんにちは、ネフェルティティです。
今回から購読してくださっている方、初めまして!
前回からご覧くださっている読者の方、お久しぶりです!
読者が202人にまでなりました。嬉しい限りでございます。

忘れた頃にやってくるエジプトのお手紙(笑)。
不定期配信ならではの、この呑気さ。
私の性格にピッタリ!!(〃∇〃)

では、早速今日の目次をご紹介~♪

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~本日の目次~
* ネフェルティティ近況報告
* 本日のお題『一番初めの古代王朝』 
* 古代エジプト学マメ知識『王朝区分』
* 次回予告
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☆★ネフェルティティ近況報告★☆

梅雨ですねぇ…。
こんな時期に日本に帰国してくるなんて、
損しているような気もしてますが(苦笑)。
でも、こんな風に、毎日雨が降る天候が嬉しいのも事実です。

さて、先日は、エジプト考古学関係のお仕事がありました。
それで、東京まで行っていたのですが…。
帰りに、浅草へ行って参りました。

よく、時代劇に登場する雷門とやらを見てみたかったからです。
時代劇が実は大好きなんですよね~(笑)。
でも、残念ながら、「雷門」と書かれた提灯は修理中で、見ることが出来ず。
けれど、周りのお店とお参りにかなり満足して関西に帰って参りました。
久しぶりに日本の純な文化に触れた気分でした♪


前回のメルマガを発行して、いくつかのメールを頂きました。
古代史に詳しい方も、そうでない方も、
私のメルマガを楽しんで読んでくださっているようで、
とても嬉しく思いました。
ありがとうございました!!

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☆★本日のお題『一番初めの古代王朝』★☆

古代エジプトの長い王朝歴史(3150BC~30BC)は、
スコーピオン王(Scorpion)、もしくはナルメル王(Narmer)によって始められてから、
クレオパトラ7世(CleopatraVII)で終わるまで、32王朝に分けられています。

この王朝歴史が始まる以前には、おおくの文化がさまざまな地域で開花しました。
その後、二つの大きなグループに分かれます。
それが、上エジプト(南部)と下エジプト(北部)です。
この、上エジプトと下エジプトがお互いに抗争を続けていました。
もちろん、エジプトを統一しようという野望の為の抗争です。

もっとも最初の王朝0(Dynasy0)は、紀元前3150年に
ナルメル王(Narmer)によって統一されました。
このナルメル王の正体は未だ不明です。
スコーピオン王(Scorpion)であるという説、
アハ王(Aha)であるという説。
ナルメル王という王が実際にいたのだという説。
どれも頷ける説でありながら、どれを肯定することも否定することも出来ません。

もっとも一般的な考え方はナルメル王が統一、アハ王が第一王朝の最初の王。
スコーピオンはナルメルより前に戦っていた先駆者であるというもの。
確かに、一番納得のいく説明かもしれません。

このナルメル王の統一を記す、有名な遺物が残っています。
現在、カイロ考古学博物館1階の中心部に位置されている「ナルメル王のパレット」で
す。
このパレット、表面には、ナルメル王が敵を打ち倒している絵が描かれ、
裏には二匹の首の長い動物(蛇と思われる)が首を絡めあっている絵が描かれています。
この首を絡めている図は、このナルメル王によって、
上エジプトと下エジプトが統一されたことを記しているといわれています。

古代エジプト史を知るに当たって、欠かせない遺物。
博物館に来られた折には、必ずご覧になってくださいね。

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☆★古代エジプト学マメ知識『王朝区分』★☆

王朝区分、と言ってもピンと来ない方、いらっしゃるかもしれません。
ここでは、王朝とは何なのか、どうやって分けられているのかについて、
実は知らない人が多い、でもとても大切なポイントをお話しようと思います。

本日のお題で、古代エジプト王朝の始まりについてはお話しました。
とはいえ、古代エジプト人たちが初めから、彼らの時代を、
王朝に区切って時代を考えていたわけではありません。
王朝として区切って考えた、初めての人物は、新王朝時代になってからの神官。
第19王朝セティ1世の治世にヘリオポリス(という地域)の神官であった、
マネトーが著した「エジプト史」によってその区分が成されたのです。

王の血筋などを基準に考えられていると思われていたのですが、
それでは説明のつかない部分がいくつもあるのです。
この区分には、何か意味があったのか。
それとも、ただ単に区切られたものだったのか。
それは謎のままなのです。
しかし、この不思議な区分方が、今でも使用されているのです。
その理由は、これに変るだけの区分法が未だ見つかっていないからです。

そんな古代の王朝に成された考え方を、現代の我々が学んでいるというのには、
何か不思議な力を感じざるを得ませんね…?

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☆★次回予告★☆
     (あくまで、予定は未定…。)
* ネフェルティティ近況報告
* 本日のお題『???』 ←秘密 ~~-y( ̄▽ ̄*)ゥヶヶ♪
* 古代エジプト学マメ知識
* 今日の1冊(本のご紹介)
     ↑次回からの新コーナーです∩(^∇^)∩

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古代浪漫を追い求める者達よ
我らが愛するエジプトは アテンの神 唯一の神に愛されし黄金の国
愛を求め 芸術を愛するならば 今すぐ アケトアテンに参るが良い
全ての平和が この地に宿り 偉大なる王から 皆に平等に与えられる
アテンの神は永遠なり アテンの地平線は永遠なり
                          ネフェルティティ。

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           古代エジプトから現代への便り
       ―想いを馳せるのは黄金と緑溢れた古代の日々―
                第3回

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   カイロ、エジプトからお届けする、観光のアドバイスや考古学に纏わるお話。
     古代のドラマチックな話も、現代の驚くべき話も聞けてしまうかも?!
          ネフェルティティが皆さんにお届けするのは
      気が向いた時だけに、ふら~りとお届けする気まぐれなお便り。
          たまに届く特報も耳より情報ですよ♪
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ネフェルティティです、こんにちは。
暑いですね~。蝉の声も段々と煩く?なってきています。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

地震の被害に遭われた方、
私のメルマガを読んで下さっている中に居るのでしょうか…。
阪神大震災を思い出し、私も改めて、地震、自然の恐ろしさを感じています。


今回から購読してくださっている方、初めまして!
以前からの読者の方、購読継続、ありがとうございます!
本日で、読者が365人にまでなりました。
一年の日にちと同じだなぁ…なんて思ったりして(苦笑)。
これからも、応援、よろしくお願いします♪

では、早速今日の目次をご紹介~♪

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~本日の目次~
* ネフェルティティ近況報告
* 本日のお題『ピラミッド研究』 
* 古代エジプト学マメ知識『ヒエログリフとは』
* 今日の1冊。
* 本日のお勧めメルマガ。
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☆★ネフェルティティ近況報告★☆

夏休みで日本帰国中。
暑い夏、蝉の声もなんのその。
久しぶりの日本の夏を満喫中でございます♪

最近、私がかつて通っていた、ハワイの大学の関係で、
エジプトについての記事を書いて欲しいと言われました。
私にエジプトについて語れ…と言われますと、
いくら時間があっても足りません(苦笑)。
ですから、記事に纏めるのに、とても苦労しています。
アイディアがありすぎるのも、困りものですね…。

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☆★本日のお題『ピラミッド入門』★☆

ライナー・シュタデルマン博士、
マーク・レイナー博士、
ホーリーグ・スールジアン博士
の3人が、6月の初めに来日なさっておられました。
東京、大阪、岩手の三箇所で大規模な講義活動をなさいました。

前の二人がピラミッド研究をしておられる方です。
そんなお二人の講義内容について、詳しく書いていくと、
とんでもない長いものになってしまいます。
だから、今回は、ピラミッドの研究から、超基本の知識だけ。

ピラミッドと言われると、大抵想像するのが、
ギザにある、三大ピラミッドだと思います。
古い順(大きい順でもあります)から、
クフ王、カフラー王、メンカウラー王が建てたと言われています。
この他にも、エジプトには数多くのピラミッドが点在しています。

第3王朝から作られるようになったピラミッド。
ピラミッド地代の前、王家の人間、つまりは王が埋葬されていたのは、
マスタバ墳と呼ばれる石の平べったい形のものでした。
平たい石の地下に、様々な用途の為の部屋がいくつも作られ、
その中心に王のミイラが埋葬されたのです。
(マスバタ、はアラビア語で、ベンチという意味です。)

そして、第4王朝に入り、古王国時代は全盛期を迎えます。
それと同時に、王は権力の象徴として、ピラミッドを立てるようになりました。

ピラミッドが作られ始めてから、王達は競うように墓を作っていったのです。

最古であると言われているのは、ジェセル王の階段ピラミッド(サッカラ)。
それから、長い期間を経て、ピラミッドは形を変え、
最も有名な真正ピラミッド(ギザのものと同じ)になるのです。

前にあげた教授陣は、ピラミッドが何の為であったのか、
それを作り上げた、技術ある労働者達はどこへ消えてしまったのか、
労働者達が使った技術とは、なんだったのか、
など、数多くの難題を解き明かすために、
毎年、ピラミッドの側で発掘をなさっているのです。


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☆★古代エジプト学マメ知識『ヒエログリフとは』★☆

古代エジプトで一番初めに書かれた文字がヒエログリフです。
王の墓、神殿の壁画などに書かれているものの殆どがこれです。

ヒエログリフは絵文字であると思っていらっしゃる方、意外に多いですよね。
でも、これは絵文字などではないのです。
アルファベットがあり、文法があり…現代の言語と同じなのです。
例えば…、絵を見て、
「あ、顔だから、顔のことを言っているんだな」
というのは、大きな間違いであることが殆どです。
顔の絵は「hr」と読まれ、「上に」という意味になるのです。

また、時代が流れるにつれて、ヒエログリフも変化していきます。
文法も変化し、文字自体も変化していきます。
そうなってくると、それはヒエログリフではなく、
ヒエラティックと呼ばれるようになるのです。

そんなヒエログリフ、読んでみたいと思いませんか?
読めれば…。
神殿や博物館の遺物に書かれているヒエログリフが何を言っているのか、
説明文を読まずとも、理解する事が出来るようになりますよ♪

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☆★今日の一冊★☆

私が気に入っている本を、ここで、毎回、一冊づつ紹介していきます♪
考古学に限らず、文学やエッセイなどあらゆる分野に渡ってのご紹介!

『ヒエログリフを書こう!』   翔泳社
フィリップ・アーダ 著  吉村作治 監修  林啓英 訳

日本語で書かれたヒエログリフの参考書の入門部分において、
私はこれが一番簡単で解りやすいのではないかと思います。
基本アルファベット、練習問題ともにカラーで説明してあります。
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☆★本日のお勧めメルマガ★☆

今日、ご紹介するのは、このメルマガです(相互紹介)。


      ■ メルマガ「セカンドクラスの添乗員」 ■
添乗ほど素敵な仕事はない。笑えない手配ミス、お客様との手に汗握る攻防、
突然やってくる前代未聞のトラブル、添乗の醍醐味。だって、私は人が好き。
切り開くことが好き。ずっと抱きしめていたい添乗の思い出がいっぱいです。
忘れられない添乗思い出話(木) & 旅行業関係者による旅エッセイ(月)
   HP(登録) http://www002.upp.so-net.ne.jp/mikuroom/
=== メルマガ「セカンドクラスの添乗員/稲井未来」が本になりました ===

   ・アルフォポリス社 ISBN4-434-02810-3 c0095
   ・オンライン書店bk1では 24時間以内発送でご購入いただけます
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3ddf957c8234b0103817



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古代浪漫を追い求める者達よ
我らが愛するエジプトは アテンの神 唯一の神に愛されし黄金の国
愛を求め 芸術を愛するならば 今すぐ アケトアテンに参るが良い
全ての平和が この地に宿り 偉大なる王から 皆に平等に与えられる
アテンの神は永遠なり アテンの地平線は永遠なり
                          ネフェルティティ。

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           古代エジプトから現代への便り
       ―想いを馳せるのは黄金と緑溢れた古代の日々―
                第4回

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   カイロ、エジプトからお届けする、観光のアドバイスや考古学に纏わるお話。
     古代のドラマチックな話も、現代の驚くべき話も聞けてしまうかも?!
          ネフェルティティが皆さんにお届けするのは
      気が向いた時だけに、ふら~りとお届けする気まぐれなお便り。
          たまに届く特報も耳より情報ですよ♪
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ネフェルティティです、お久しぶりです。

今回から購読してくださっている方、初めまして!
以前からの読者の方、購読継続、ありがとうございます!
質問や、リクエストを送ってくださった方、ありがとう^^
これからも、応援、よろしくお願いします♪

日本はいかがでしょう?そろそろ秋になってきたかな?
それとも、まだまだ残暑厳しいんでしょうか…。
季節の変わり目には、体調を崩すことが多いですから、
充分に気をつけてくださいね。

では、早速今日の目次をご紹介~♪

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~本日の目次~
* ネフェルティティ近況報告
* 本日のお題『正体不明の王、スメンクカラー』 
* 古代エジプト学マメ知識『王名表』
* 今日の1冊。
* 本日のお勧めメルマガ。
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☆★ネフェルティティ近況報告★☆

エジプトに帰ってきました。
相変わらず、暑いこと…猛暑です、ここは。
あつ゛~………・゜゜・(×_×)・゜゜・。
夜は、涼しくなってきたんですけどね。
早く冬にならないかなぁ…。
って、冬になったらなったで、寒いって大騒ぎするんですけど^^;

大学が、先週から開始されました。ちょっとメンドクサイ(苦笑)。
今回は、エジプト考古学一色にして、
(今まではアラビア語とか文学とか取ってたからね)、
エジプトにおける、過去の功績を、しっかりと見てみようかと思いまして。

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☆★本日のお題『正体不明の王、スメンクカラー』★☆

先日…といっても、少々前のことになりますが。
「ネフェルティティのミイラが発見された!」
なんていうニュースが、世界を駆け巡りましたね。
しかし、これが本当にネフェルティティのミイラであるとは、
証明されていないのが実情です。
実際、男性のミイラなのか、女性のミイラなのかも怪しいところです。
ネフェルティティ、つまり女性と断定していますが、
信憑性を追及されれば、返事に窮する問題なのは確かです…。

さて。ネフェルティティの話題を出したところですので、
この時代の、未だ解明されていない謎について、お話したいと思います。

ネフェルティティは18王朝の「異端」王、アクエンアテンの妻です。
その出生は定かではありません。
ミタンニ王国から嫁いで来た皇女であるとか、
重臣アイの長女であるとか、様々な説が存在しています。

アクエンアテンと、ネフェルティティの夫婦生活にも、様々な説があります。
仲睦まじい、愛し合った夫婦であったとか、
将軍ホムエルヘプとネフェルティティが不倫していたとか…。
実際のところは、何も解っていません。

そして…王妃ネフェルティティは、
出生が明らかでないばかりか、死も、死因も、定かではありません。
ネフェルティティの名前は(ネフェルネフェルアテンとも言われる)、
歴史上、突如、その名前を消してしまっているのです。
それは、アクエンアテンの治世が、傾き始めていた時期のことです。
また、ネフェルティティの存在が消えてしまった、丁度、同時期に、
スメンクカラーという男が、アクエンアテンの共同統治者として君臨しています。
これが、ネフェルティティの存亡に関わっているのか…と、
学者の間では様々な論議が交わされています。

その中でも、突拍子も無い(?)面白い説をご紹介しましょう。

ネフェルティティとアクエンアテンは、
傾きかけた国政を立て直す為、ある大きな決断をしました。
ネフェルティティが、スメンクカラーとなって、エジプトを支えるということです。
しかし、女王が君臨したところで、政治を立て直すのは難しい。
そこで、男性に扮して、王位に立つというものでした(注1)。

男性であると、世に知らしめるため、
スメンクカラーとなったネフェルティティは、実娘(長女)を娶ります(注2)。
アクエンアテンの死後も、スメンクカラーはエジプトを治めようとしたとか、
そのまま消えてしまったとか…。

生涯全てが、謎に包まれてしまっている王妃。
悲劇の王妃であったのか、それとも、頂点まで上り詰めた成功者であったのか…。
その事実は、未だ、闇の中なのです。


注1;これ以前にも、ハトシェプスト女王が男装をして君臨したという例があり、
  ネフェルティティがその発想を思いついたとしても、
何の不思議も無いと言われている。
注2;古代エジプトでは、兄妹、姉弟、また親子での結婚は、普通のことであった。


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☆★古代エジプト学マメ知識『王名表』★☆

古代エジプトでは、何人もの王が、「王名表」なるものを作成しました。
神殿の壁などに、歴代の王の名前を順に書いてあるものです。
中でも、最も有名なのは、アビドスにある、セティ王の葬祭殿のものでしょう。

しかし、現存する全ての王名表に共通して、消されている王の名前があります。
ハトシェプスト、アクエンアテン、スメンクカラー、ツタンカーメン
この4人です。
現代では、名前は知られていますよね。
ハトシェプスト女王は、女でありながら、王位を欲しいままにしたということ。
後の3人は、異端の宗教(アテン神信仰)をしていたという理由からです。

最も、ツタンカーメンの名前が、残されていなかったからこそ、
歴代の大発見「ツタンカーメンの墓発見」が、
イギリス人考古学者、ハーワード・カーターによって、成されることが出来たのですが。

皮肉なものですね。
王者は、自らの功績、偉大さを残そうとして、名を残したというのに、
名を残すことで、墓が暴かれ、再生の道を閉ざされてしまったのですから。
知られていなかった王のほうが、良かったのかもしれませんね。

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☆★今日の一冊★☆

私が気に入っている本を、ここで、毎回、一冊づつ紹介していきます♪
考古学に限らず、文学やエッセイなどあらゆる分野に渡ってのご紹介!

『異端の王 アクエンアテン』  
神津 拓夫・著  武蔵野書房・出版 

第18王朝の王である、アクエンアテンの生涯を小説風綴ってあります。
異様な雰囲気を持っていた少年時代。王座に着く決心。
王妃ネフェルティティとの夫婦生活、離婚。そして、死に至るまでの、彼の想い…。
感動的な物語です。是非、お勧めしたい作品です。

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☆★本日のお勧めメルマガ★☆

今日、ご紹介するのは、このメルマガです。
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御身は天の地平に美しくあらわれる
生命を創った生ける円盤よ
御身が東の地平に上るとき
いかに全き姿をすべの国にもたらすことか
御身は美しく 偉大にして 世界のすべての上にあって輝く
御身の光は 御身の創ったすべての国の果てまでを包む
御身はすべての国の果てまでを征服した
太陽であるがゆえに
御身は 御身の愛する子のために 全ての国を結びつける
いかに遠くにあろうとも 御身の光は大地に達する
御身はわれらが眼の前にある
しかし 御身の歩みは見えない
                        『アテン賛歌』アクエンアテン
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           古代エジプトから現代への便り
       ―想いを馳せるのは黄金と緑溢れた古代の日々―
                第5回

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   カイロ、エジプトからお届けする、観光のアドバイスや考古学に纏わるお話。
     古代のドラマチックな話も、現代の驚くべき話も聞けてしまうかも?!
          ネフェルティティが皆さんにお届けするのは
      気が向いた時だけに、ふら~りとお届けする気まぐれなお便り。
           たまに届く特報も耳よりな情報ですよ♪
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こんにちはっ。
今回も、私のメルマガを購読くださって、本当にありがとう♪
初めましての皆様、メルマガ登録、ありがとうございます!
前回の内容に、興味を持ってくださった方が、大変多かったようで、
多くのメールを頂きました。嬉しいです*^^*

さてさて。皆さん、いかがお過ごしでしょうか??
日本はどんな気候になってきているのでしょう…。
う~ん、日本がちょっぴり恋しいかな。

それでは、早速、今回の講義?を始めましょう^^

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~本日の目次~
*お知らせ♪
*ネフェルティティ近況報告
*今回のお題『ギザ・マッピングプロジェクト』
*古代エジプト学マメ知識『超ミニ・クフ王の像』
*今日の一冊
*お勧めのメルマガ紹介

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☆★ お知らせ!! ★☆


10月18日に、
「世界不思議発見」が放送されます。
テーマはエジプトです。

この番組に、私の親しい、そして尊敬に値する方が、出演なさいます。

是非、チェックしてください!!



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☆★ネフェルティティ近況報告★☆

暑いです。でも、前よりも朝晩が、だいぶマシになりました。

大学生活は…う~ん、厳しい^^;
最近、ちょっと死にかけてるかなぁ…。アハハハハ “o( ̄▽ ̄メ )

そうそう!
エジプトに今年から来た、日本人留学生の人たちと交流を持ちました。
去年の私のように、エジプトの「洗礼」を受けています。
つまり、病気に罹っているということなんですが。
早く、エジプトに慣れて欲しいと思っているところです。

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☆★本日のお題『ギザ・マッピングプロジェクト』★☆

第3回目のメルマガを覚えてくださっている方は、「あ」と思ったでしょう。
マーク・レーナー博士が発掘なさっている、ギザの現場。
そのお話をしたいと思います。
博士が主に研究なさっているのは、ギザのピラミッド建設における、
労働者達の仕事や暮らしが、一体どんなものであったのか、ということです。


ギリシャ人の歴史家である、ヘロドトスの名前は、
一度や二度は、聞いたことがあるでしょう? 学校で習いますものね。
彼は、古代エジプトを訪れて、エジプトに関する、様々な記述を残しています。
ただし、信憑性の程を言えば…それほど高くないでしょう。
とはいっても、当時の記録が殆ど残っていない今、
この記述は大変、貴重な古代エジプトの資料なのです。

彼の残した記述によれば…。
当時(紀元前5世紀)のエジプト人の神官達から、
クフ王のピラミッドは、10万人の労働者が20年かけて完成させたと聞いています。
(現代の専門化によれば、2万人という説もある。)
この数は、紀元前3000年ごろの中近東では、大都市のサイズの町を構成し、
これだけの大人数の労働者を支援するための大きな社会的インフラが、
ギザの台地、またはその付近に存在していたものと考えられるのです。
このような、社会的インフラは構造は、3代に渡る王の治世に行われ、
食糧補給、土器生産、健在の供給以外に、住居や墓地も含まれたと考えるのが妥当です。

(ここで、はっきりと申し上げておきますが、
ピラミッド建設に携わったのは、「奴隷」ではなく「労働者」でした。
そのことをお忘れなく!!)

マーク博士によって発掘が進められているギザ台地付近では、
既に、集落があったという証拠が、数多く発見されています。
彼らが寝泊りしていたであろう場所。ゴミ捨て場と思われる場所。
パンを焼いていたと思われる場所。勿論、土器だって発見されています。
その集落の研究の結果、労働者達は、いくつものグループに分けられていました。
それぞれのグループには、面白い名前がつけられていたこともわかっています。
「大酒のみ」「クフ王の友達」「人生」「忍耐」「完璧」などなど、です。
これを見ても、彼らが、無理やりに働かされていたとは考えにくいですね。

今年も、そして来年も引き続き、ギザでの発掘が続きます。
今、駐車場やサッカー場になっている下に、住居跡があることもわかっています。
それが、これから先、どんどんと発掘されて、
新しい発見が成され、歴史に新しい事実が加えられていくことでしょう。


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☆★古代エジプト学マメ知識『超ミニ・クフ王の像』★☆

クフ王…巨大なピラミッドを建設した王ですね。
このクフ王ですが、あれだけ立派なピラミッドを残しているのですが、
その姿は、それほど有名ではありません。
それは何故か…??

それは、クフ王の像なるものが、たった一つしか無いからです。
しかも、とても小さい。
カイロ考古学博物館に展示されていますが、
この大きさを見て「え?これ?このちっこいの?」となる方が続出です。
だって、7.5センチしかないんですから…^^;
拡大鏡で見て…「ほう、なるほど。顔がかろうじて解るかな?」という感じ。
これじゃあ、いくらなんでも、顔は広まりませんわ…。

この貴重なクフ王ですけれど。
発見されたのは、ピラミッド近くの砂漠の中です。
胴体の部分だけが、先に見つかって(5センチも無い)、
そこに「クフ」とカルトゥーシュに囲まれて、書かれていたんです。
さぁ、大変!これは貴重な資料だぞ、とばかりに、辺り一体に捜索の手が。
たった2センチほどの頭を探して、砂漠の砂を掘り返したところ…
奇跡的にも、見つかったんです、小さな頭が(笑)。
それが、修復されて、博物館に保管されている…というわけ。

エジプトにいらしたら、是非、これを見て欲しいですね。


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☆★今日の一冊★☆

私の好きな本を紹介しますね。
考古学とは限りませんが…でも、今回も考古学です^^;

『吉村作治の古代エジプト講義録 上・下』
吉村 作治・著  講談社α文庫

古代エジプトの歴史の最初から最後までを、
面白可笑しく書いてあります。流れを知りたいという方に、お勧めです。

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☆★お勧めのメルマガ紹介★☆

古代エジプトのおいて、天文学というのが、とても大切な学問でした。
全ては星の廻り方によって決まる…とすら考えられていたくらいです。
というわけで、今回は、このメルマガをご紹介します。

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おお、太陽の船よ
日々若く新たなるもの
天界の航跡は 黄金のさざなみを讃え
地上は輝き渡る
天の王冠をいただく 永遠の勝利者
無窮を紡ぐものよ
この世の崇高なる 立法者
おお、アテン円盤よ
                    「太陽賛歌」アクエンアテン
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